出会いから約１年半で竣工したお宅。長すぎず、短すぎず、ちょうどよい期間でした。

お施主様は、子育てをしていくうえで、当時お住まいのお宅が手狭になった、もっと快適にしたい、

実家の近くに住みたい、など、いくつかのお悩みを抱えていたと思います。

　弊社の設計コンセプトである自然素材やカラー活用を取り入れながら、お施主様好みの住まいを

造り上げました。一つ一つ丁寧に、何度もじっくり検討されるお施主様の姿は私も勉強になりました。

　さて、日常、無意識に目に入ってくる色には様々な心理的効果があります。

例えば、青。集中力やリラックス効果をもたらすといわれていますが、子供部屋のアクセントカラーに

取り入れてみました。更に、わずか７帖のスペースを高さ方向を利用し、縦縞のクロスの選択により

広い空間の演出にもつながりました。

　間取りは家の中心にLDKを配し、家全体の気配を感じられるように、効率の良い作業動線になるように、

そして、空気の流れや暖房効率も配慮し考えました。各室の棚や造作部分の一つ一つもどのように使うか、

細かく考えながら、寸法を決めていきました。

　お引き渡しの１か月後、お宅に伺い住まわれてからの様子を伺いました。

全館暖房でないけれど、床暖房＋ファンコンベクターの採用は、家全体がほんのり温かく良かった。

二階からの外の景色、室内の風情も好き。

　心地よく住まわれているようで、私もほっとしました。この続きは、またご紹介したいと思います。