バリアフリーのこと その1

 バリアフリーといえば、一般的に開口の広さと手摺が挙げられると思います。でも、闇雲に間口を広くすれば良い訳ではありません。逆の角度から考えると壁が少なくなり、耐力壁が取りにくくなるからです。私のおすすめは3枚引き戸です。連動タイプを選べば操作も簡単ですし、一間幅で対応出来ます。

 次に手摺について。手摺も必要な箇所に設置すべきです。体のどちら側が麻痺か、間取りや動き方によって設置箇所は変わってきます。将来に備えるのであれば、下地だけ入れておくというのも方法の一つです。

 玄関周りも段差を解消したりポイントになるところだと思います。取り外し可能なスロープを設置したり、片隅にベンチを置くのも有効です。

 バリアフリーについては、次回も続いてご紹介したいと思います。

 

リフォームの難点

 今回はリフォームについてのお話をします。

 現在、丁度計画中のお客様がいらっしゃるので、そこから参考になることを書きたいと思います。

 どの程度手を入れるかによりますが、即答で出来る、出来ないは難しいです。例えば、間仕切を壊すにしても、その壁が筋かいの入っている耐力壁だと簡単にははずせません。仮に筋かいをはずせたとしても、全体の壁の量やバランスなどチェックが必要になります。既存の建物の図面が整っていれば参考になりますが、それもなければ、予測しながら進めることになります。加えて、仕上の壁をはがしてなかを開けてみると、梁が入っていなかった、腐っていた、虫に食われていた・・・など予期せぬ事態に見舞われることがあります。予算も少し余裕をみておく方がいいでしょう。

 それから、色の好みの問題。壁紙を貼り替えるのは比較的容易ですが、木材に塗装した仕上で、それを濃い色から薄い色にしたい・・・こういうケースも難しいです。色を塗り替えるにしても、上からシートや壁紙など貼るにしても、木の目を残すことは出来ません。そうすると折角、好みの色にしても逆に安っぽくなったりします。今回のお客様もこの点については残念でしたが、現況のままにすることにしました。

 もう一つ、ユニットバスや住設機器を取り替える場合。新しく清潔にしたいのは誰しも同じですが、新築時は問題がなくとも改装時に起こる問題があります。それは、搬入、搬出のスペースが必要だということ。間仕切りが既存のままの場合、扉や開口部の幅が確保されていないと交換が難しいケースがあります。事前にメーカーサイドに確認が必要になります。

 このようにリフォームは、既存の条件にうまくあわせながら進めていくことが大切です。

 

狭小住宅の間取りのこと

  これまでの経験を通して役立つ情報をお届け致します。

 第一回目は「間取り」のこと。

 最近は、この秋田でも狭小住宅なるものが増えております。土地の広さ、経済状況、家族構

成など様々な事情によると思います。狭いスペースをいかに有効に使うかが私達の腕の見せ

所にもなるわけなのですが・・・。その中で着目しておかなければならないことを幾つか挙げた

いと思います。

 まず、一つは水廻りの位置です。リビングから直接、洗面室やトイレに続いている場合。最

近は、システムキッチンでも対面型向けに静音機能のついたシンク等がありますが、水の音

は以外に気になるもの。洗濯機の音、シャワーの音、まして、いくら家族でもトイレの音が気

になるようでは落ち着いて用も足せません。そういった場合、例えばトイレは少し奥まらせると

か、水廻りとリビング側の壁に収納を作りワンクッションおく・・・など完璧でなくとも、幾らか解

消させる方法があります。

 次に気になるのが、冷暖房のこと。間仕切りを少なくし、高さ方向にも空間を取ることで、部

屋全体は随分広くなります。しかし、冷暖房、特に暖房はどうするのでしょう。全館暖房にし

て、室内環境を一定にするのは建物にとっても一番いいことかもしれませんが、コストもかか

ります。それではどうするのか。部屋毎にするのか?暖房の種類もどうするのか?床暖房に

するのか?ストーブを置くのか?FFでいくのか?燃料は?暖房器具の置く位置は?課題は

次から次へと出てきます。家族によっても状況は違います。ただ、一つ言えるのは、必ずイニ

シャルコストとランニングコストを考慮に入れるということ。これだけは忘れてはなりません。

 それから、もう一つ。何に重きを置くか、という点です。LDKを中心にした間取りだとどうして

も導線が交錯しがちになります。家族の生活の時間帯がずれたりして問題が少なければいい

のです。何かする度にぶつかったり、重なってはストレスが溜まります。また、駐車スペースに

ついても考える必要があります。極力スペースを抑えるというのも一つの考えてすが、2台あ

る場合、縦列タ イプだと車の出し入れの度に車をよせたり必要になります。それを苦としない

場合はいいのです。空いたスペースにお庭を作ったり楽しむことも出来ます。でも、ストレスに

感じたりいつも忙しく余裕のない場合だと、少しでも余裕のあるスペースをとる方が賢明に思

われます。いずれにしても、れぞれのライフスタイル、性格に合わせ、いかに気持ち良く心

地良く過ごせる家にするか・・・というのが大切だと思います。