色の選び方

 設計が進むと、仕上の選択が待っています。素材も勿論ですが、色彩も生活していくうえで自然に目に入ってきますのでとても重要になります。色による作用は心理学的にもあるそうです。

 一番取り入れやすい方法は、ベースカラーとポイントカラーを用いる方法です。床、壁、天井などは後々変更するのも大変ですので、落ち着いて飽きがこないもの、結局、木の色やベージュ、アイボリー、グレーなどになりやすいですが、それにクッション、カーテンなどの比較的取替えのしやすい物に好きな色をプラスして取り入れる方法です。

色の合わせ方としては簡単なのは同系色を組み合わせる方法、ベージュと茶色、緑と黄緑、黄色など。また、白と黒には何色でも合いますから、組みあわせやすいと思います。色のトーンを合わせる方法もあります。原色なら原色同士、パステルカラーならパステルという風な組み合わせ方です。しかし、ポイントにするのには、他は同系色でも、赤や青など全く違う色をアクセントに入れる方が 面白味があります。

 今日、ご紹介したのは本当に初心者向け、オーソドックスな組み合わせ方ですが、一つ注意すべき点は、部屋の中には日用品含め、電話、テレビ、家具、本、食器、おもちゃ・・・など他にも沢山な色があるということです。色が溢れすぎると落ち着かない部屋になりますから、手持ちのものについてもチェックしておくと良いと思います。

間取りの考え方

 以前、狭小住宅の間取りについて取り上げましたが、今回は一般住宅の間取りの考え方についてお話したいと思います。

 建売住宅と違って、注文住宅は自分のライフスタイルに合わせ、好きな間取りを考えることが出来ます。例えば、LDK。キッチンスペースからダイニング、リビングまで長方形の一体の場合、部屋の見通しが良く広く感じます。しかし、逆に隠したい部分、キッチンのごちゃごちゃなども見えてしまいますので、目隠しやワンクッション置いた設計にする場合は部屋の形に凹凸をつけるとか死角を作るようにします。最近は対面キッチン、アイランド型キッチンなど人気がありますが、なかにはキッチンだけ独立させたいと言う方もいらっしゃいます。自分のお城を明確にしたい、静かにお料理がしたいという理由が多いです。小さいお子様がいらっしゃる場合は、料理をしながら子供の様子も見たいという方が多いのでその場合は前述のLDK一体型をお勧めしますが、お話を伺って問題がない場合は独立型のキッチンもなかなか居心地の良いスペースになるでしょう。

 また、最近多いのがリビングのなかに設置されている階段。かつては廊下に階段があるのがほとんどでしたが、住宅の規模が小さくなるにつれ、廊下を省略し、リビングを通路としても使う形態が受け入れられるようになりました。リビングのなかに階段があると、家族に目を向けやすくなります。2階に子供室や個室がある場合が多く、嫌でも家族の集まるリビングを通らなければならないので、おのずと顔を合わせることになります。また、子供さんがお友達を連れてきても、誰が遊びに着たのか自然に確認することも出来ます。ただ、リビングを常に綺麗にしておかなければいけないとプレッシャーを感じるかもしれません。もっとも綺麗にするのは良いことですし、逆に一石二鳥かもしれませんね。

 

バリアフリーのこと その2

 前回に引き続き、今回もバリアフリーについてです。

 住宅を改修する場合、洗面所やトイレなどに設置可能であれば洗濯流などのシンクの設置はおすすめです。ようは汚れ物を洗う洗面器が一つあればよいと言うこと。設置できなくても、便器の配管を利用して取り付ける水栓(メーカーにより異なりますがケアサポート水栓などと呼びます。)で代用できます。先がシャワーのようになっていて、便器鉢内でしびんなど洗うことが出来ます。

 また、床と巾木、若しくは階段の色を変えるといった工夫をしてはいかがでしょうか。視覚的に区別をつきやすくする、見やすくすることで不安を取り除き、安全が確保されます。 更に車椅子利用者のいる住宅なら、巾木を腰壁にしたり、傷のつきにくいもの、ぶつかっても安全なものなど車椅子の車輪に対する仕上も心がけると良いでしょう。

 このような工夫の他にも様々な介護用品がありますので、福祉、建築両サイドの関係者から情報を収集し対応を考えていくことが必要です。

 

バリアフリーのこと その1

 バリアフリーといえば、一般的に開口の広さと手摺が挙げられると思います。でも、闇雲に間口を広くすれば良い訳ではありません。逆の角度から考えると壁が少なくなり、耐力壁が取りにくくなるからです。私のおすすめは3枚引き戸です。連動タイプを選べば操作も簡単ですし、一間幅で対応出来ます。

 次に手摺について。手摺も必要な箇所に設置すべきです。体のどちら側が麻痺か、間取りや動き方によって設置箇所は変わってきます。将来に備えるのであれば、下地だけ入れておくというのも方法の一つです。

 玄関周りも段差を解消したりポイントになるところだと思います。取り外し可能なスロープを設置したり、片隅にベンチを置くのも有効です。

 バリアフリーについては、次回も続いてご紹介したいと思います。

 

リフォームの難点

 今回はリフォームについてのお話をします。

 現在、丁度計画中のお客様がいらっしゃるので、そこから参考になることを書きたいと思います。

 どの程度手を入れるかによりますが、即答で出来る、出来ないは難しいです。例えば、間仕切を壊すにしても、その壁が筋かいの入っている耐力壁だと簡単にははずせません。仮に筋かいをはずせたとしても、全体の壁の量やバランスなどチェックが必要になります。既存の建物の図面が整っていれば参考になりますが、それもなければ、予測しながら進めることになります。加えて、仕上の壁をはがしてなかを開けてみると、梁が入っていなかった、腐っていた、虫に食われていた・・・など予期せぬ事態に見舞われることがあります。予算も少し余裕をみておく方がいいでしょう。

 それから、色の好みの問題。壁紙を貼り替えるのは比較的容易ですが、木材に塗装した仕上で、それを濃い色から薄い色にしたい・・・こういうケースも難しいです。色を塗り替えるにしても、上からシートや壁紙など貼るにしても、木の目を残すことは出来ません。そうすると折角、好みの色にしても逆に安っぽくなったりします。今回のお客様もこの点については残念でしたが、現況のままにすることにしました。

 もう一つ、ユニットバスや住設機器を取り替える場合。新しく清潔にしたいのは誰しも同じですが、新築時は問題がなくとも改装時に起こる問題があります。それは、搬入、搬出のスペースが必要だということ。間仕切りが既存のままの場合、扉や開口部の幅が確保されていないと交換が難しいケースがあります。事前にメーカーサイドに確認が必要になります。

 このようにリフォームは、既存の条件にうまくあわせながら進めていくことが大切です。

 

狭小住宅の間取りのこと

  これまでの経験を通して役立つ情報をお届け致します。

 第一回目は「間取り」のこと。

 最近は、この秋田でも狭小住宅なるものが増えております。土地の広さ、経済状況、家族構

成など様々な事情によると思います。狭いスペースをいかに有効に使うかが私達の腕の見せ

所にもなるわけなのですが・・・。その中で着目しておかなければならないことを幾つか挙げた

いと思います。

 まず、一つは水廻りの位置です。リビングから直接、洗面室やトイレに続いている場合。最

近は、システムキッチンでも対面型向けに静音機能のついたシンク等がありますが、水の音

は以外に気になるもの。洗濯機の音、シャワーの音、まして、いくら家族でもトイレの音が気

になるようでは落ち着いて用も足せません。そういった場合、例えばトイレは少し奥まらせると

か、水廻りとリビング側の壁に収納を作りワンクッションおく・・・など完璧でなくとも、幾らか解

消させる方法があります。

 次に気になるのが、冷暖房のこと。間仕切りを少なくし、高さ方向にも空間を取ることで、部

屋全体は随分広くなります。しかし、冷暖房、特に暖房はどうするのでしょう。全館暖房にし

て、室内環境を一定にするのは建物にとっても一番いいことかもしれませんが、コストもかか

ります。それではどうするのか。部屋毎にするのか?暖房の種類もどうするのか?床暖房に

するのか?ストーブを置くのか?FFでいくのか?燃料は?暖房器具の置く位置は?課題は

次から次へと出てきます。家族によっても状況は違います。ただ、一つ言えるのは、必ずイニ

シャルコストとランニングコストを考慮に入れるということ。これだけは忘れてはなりません。

 それから、もう一つ。何に重きを置くか、という点です。LDKを中心にした間取りだとどうして

も導線が交錯しがちになります。家族の生活の時間帯がずれたりして問題が少なければいい

のです。何かする度にぶつかったり、重なってはストレスが溜まります。また、駐車スペースに

ついても考える必要があります。極力スペースを抑えるというのも一つの考えてすが、2台あ

る場合、縦列タ イプだと車の出し入れの度に車をよせたり必要になります。それを苦としない

場合はいいのです。空いたスペースにお庭を作ったり楽しむことも出来ます。でも、ストレスに

感じたりいつも忙しく余裕のない場合だと、少しでも余裕のあるスペースをとる方が賢明に思

われます。いずれにしても、れぞれのライフスタイル、性格に合わせ、いかに気持ち良く心

地良く過ごせる家にするか・・・というのが大切だと思います。